メモ
http://d.hatena.ne.jp/kawango/20090610/1244634023
およそものづくりをする人間にとって、気がつきにくかったり、忘れがちになる重要なことある。ほとんどの人間はあなたのつくったものに興味もなければ、大事なものとも思っていないということだ。しかも、あなたのつくったモノやサービスのユーザであってすらも例外ではない。
自分の仕事で他人の人生に影響あたえることができるなんて本当にまれな幸運な出来事だ。
ふつうは、自分の細かいこだわりとか思いなんてものは他人には、まったく伝わらない、興味をもってもらえない。
もし、一見、ユーザが馬鹿にみえるとしたら、その理由は、彼らが馬鹿だからじゃなく、基本的には興味ないか、専門じゃないからだ。
人間が真剣になにかをやったとき、本気になったとき、個人間での差は、それほど大きくならない。
アリより遅くしか走れない人間はいないし、馬よりも早く走れる人間もいない。人間の個体差なんてそんなもんだ。
人間で大きな個体差がうまれるのは、片方が本気でないときだけだ。
- 人間の個体差なんてたかが知れている、ということを説明する言い回しとして「アリより遅くしか走れない人間はいないし、馬よりも早く走れる人間もいない。」というのは秀逸。
- 個体差が生まれるのは、片方が本気でないときだけ。端的で本質をついてる。これから能力差について考えるとき、本気度の差についてだけ着目すればいい。たとえばスーパープログラマは、プログラミング的なことについて、小さい頃から本気だっただけ。
- 実際のところ、ユーザーがバカに見える、ということはよくある。無料アプリのレビューで、これができないなんてクソだ、みたいなことを書かれて、それをやるには工数がどんだけかかると思ってんだ、と思ったりとか。バカなわけじゃなくて、興味がないか、専門じゃないから、だったのか。すっきりした。