メモ

http://jp.techcrunch.com/archives/20101126the-seven-principles-you-need-to-know-to-build-a-great-social-product/

あなたとあなたのチームの全員が、一般消費者があなたのソーシャル製品から感じ取る利点を明快に表現できないかぎり、そこにはまだ何かが足りないのだ。一般消費者が15分ぐらい使ってみたら、FacebookやLinkedInやTwitterにない魅力がはっきりと感じられる、そんな製品でなければ作るだけ無駄である。

あなたのソーシャル製品を使う人は、その機能や、ゲームの仕組みや、100万人ぐらいの人が使うようになったらおもしろくなるだろう、といった部分には関心を持たない。何か本当に新しいものであることが、数秒で分かる/伝わるようなものを、作らないとだめだ。

重要なのは、…とくに情報過多の時代には…、自分は人と違う、自分は特別だ、と思わせる何かである。人間は、稀少性を求める。人間は、自分だけ/自分たちだけというものを求める。そこに、「個」としての人間の、人生の生き甲斐がある。


自分だけ/自分たちだけという排他性や稀少性は、ゲームの仕組みについても言える。ゲームの仕組みも、今まであったありきたりのものを実装したら、問題を抱えることになる。つまりそれは、情報の過多、Web上のノイズの仲間になってしまう。これまでのソーシャル製品には必ずあったから、という理由で、ポイントやバッジ、レベルなどを、またまた世の中に増やしてしまったって、それは排他性や稀少性を失うことにしかつながらない。むしろ、個々のゲームの具体的な細部を考える前に、うちのサービスでは人びとが何をユニークだと感じてくれるのか、何を特別だと感じてくれるのか、それにまず集中することが、何よりも重要だ。そしてそれをはっきりさせたあとに、あなたのサイトのエモーショナルな(人の心にうったえる)存在理由を強化する機能を、一つ一つ慎重に決めていく。

4. もっとも重要な対話機能にそれが完成するまで集中せよ。 重要な機能をすべて定義したら、そこには、これだけは完全に正しく実装されていなければならないといえる、もっとも重要な対話機能が一つあるはずだ。人が再訪するかどうかは、その対話的機能の完成度にかかっている。細かいところまで完成していないと、そのサイトの本来の良さも十分に発揮できない。とにかく、その、軸となり核となる対話機能に、マニアックに(狂気じみて一心不乱に)集中すること。Twitterの場合それは、Twitterのストリームだ。Polyvore(本誌記事)ではセットのページ、Facebookではニューズフィード、YouTubeではビデオのページだ。Dailyboothでは、ライブフィードのページだ。そこは、マジックが起きる対話機能であり、十分なケアと注力によって、スーパースター級の人気ページを作る必要だある。

7. 機能ではなく関係を増やせ。現代人は、現実世界でも仮想世界でもきわめて多彩な人間関係を築いている。新しいソーシャル製品を設計するときには、写真、ビデオ、イベントといった機能を提供するだけではだめで、その上で築かれる人間関係がユーザにとって重要で、Facebook、LinkedIn、Twitterなどの上にすでに持っている関係とは違うのだという独自の特性、およびそのことの訴求が、きわめて重要だ。


どんな新しいソーシャル製品でも、”人間”の部分はFacebook Connectが担当する、と言う人が多い。しかし、Facebook Connectはあくまでもきっかけであり、あなたのソーシャル製品ならではの新しい関係を早めにユーザに示せなければ、ユーザそのものをFacebookにごっそり持って行かれてしまうだろう。


たとえば私の例では、新しいソーシャルアプリケーションに参加するとだいたいいつも、10名ぐらいのFacebook上のフレンドに会う。Facebookの上でつきあいがもっとも活発な人たちだ。しかし多くの場合、それらの新しいアプリケーションはFacebook上でそれまでやっていたことの延長にすぎないから…写真、イベント、リスト、ビデオなどの共有…、その新しいアプリケーションを再訪する理由がないのだ。


あなたの新しいソーシャル製品に必要なのは、オンラインや現実世界で持っている関係を、拡張し(’延長’ではなく)、深化し、変えていくような性質だ。それを実現するのは難しい。しかし、それを見事にやっている製品の例がQuoraだ。Facebookソーシャルグラフという土壌に芽生えたが、すぐに変身し、思慮深い重要なコメントや経験や専門知識をくれる重要な人たちをユーザに引き合わせるという、深化した関係の構築で独自の境地を開拓している。