前提条件の違い

職人型エンジニアはもう辞めよう!これからは、経営者型エンジニアの時代。
http://blog.livedoor.jp/ikiradio/archives/51523423.html

この「値段から決めると他が論理的に決められる」理論。


これは、Web制作の受託に置き換えると、
■Web制作の受託においての項目の置き換え
おすすめ定食の値段: Web制作の単価、パッケージの金額
味: 言語やクオリティーフルスクラッチまでやるか、部分的だけ請け負うか)
多く来る客層: 営業先リスト(大手なのか、中小企業なのか)
立地条件: 営業の有無(下請けなのか、直営業なのか、テレアポか紹介なのかなど)


とかになるのかなと思います。

「あなたはいくら年収が欲しいか?」

この目標設定(KPI)がまずは必要です。

■「値段」を決めるまでの過程
同業種の平均年収などを比較して、年収600万円は欲しい!

と言うことは、ボーナスを入れて16カ月で月収37.5万円が手取りで必要
(中略)


■その後、「値段」以外を決める
味: どんな勉強するか → 給料が高いマネージャ職を目指す
多く来る客層: 業種 → 制作会社ではなく、メディアのIT部署に行く
立地条件: 大企業に転職する → 大企業の教育制度を取り入れ清著するため

と言う感じになると思います。

と言うことで、値段を決めるにはまずは「全体像としてのKPI」を決め、
その後、「値段設定」を行い、そしてその他の項目を論理的に決めていく。


最初の問題では「値段を決めることが論理構造の最上段にある」といいつつ、
具体例では、値段を決める前に「同業種の平均年収と比較」
「いくら欲しいか」「全体像としてのKPI」を先に決めると言っている。


「それを決めるために味とか客層とか立地条件ってのが絡んでくるでしょうが」
と思ってしまう。




自分がフリーやるときに単価の設定がわからず人に相談したときにも、
「まず自分がいくら欲しいか決めるんだよ」とアドバイスされたが、
違和感しか感じなかった。


たとえば年収1億2千万欲しい、って言ったら月1200万で、
それは当然受託エンジニアじゃ無理でしょ、って話になる。


じゃあ年収1200万でどうかというと、月100万は実績ゼロ人脈ゼロの
自分の提示する月単価としては高いでしょ、という話になる。


結局そのときの僕の状況において、
「値段」は「やりたいことと相場とスキルで自ずと決まるもの」であり、
自分の質問は「今の自分のスキルだと月いくらぐらいが妥当ですかね?」
と聞いたはずなのに、「自分の欲しい年収をまず決めて、それから(後略)」
とか言われるもんだから、「ん?」となってしまったのである。




で、そもそも何が書きたかったかというと、
先の記事や自分にアドバイスをくれた人が間違ってるわけじゃなくて、
前提条件というか、視界というか、視点が違ってるだけなんだと思う。


今の僕は「自分が楽しめること/やりたいこと」が大上段にあって、
それから他のことが決まって行くという前提にあるけれど、
「経営の成功」に視点をフォーカスすれば、先の記事もの納得できる。




教訓:


「え?何かその論理構造おかしくない?」
と違和感を感じたときに、
「間違ってる」と結論付けない。


前提条件を変えれば、相手の言うことを理解できるケースは多い。